(CN) Asetek、静音性・カスタマイズ性・スケーラビリティを実現する革新的な機能の新しい液冷プラットフォーム「Ingrid」を発表
デンマーク、オールボー – 2025年5月 – オールインワン(AIO)水冷ユニットの先駆者であり、メカトロニクス・イノベーションのグローバル・リーダーであるAsetek(アセテック)は、本日「Ingrid」を発表しました。「Ingrid」は、提携パートナーやPCメーカーの双方に優れた冷却性能、フットプリントの低減、プラットフォームレベルの柔軟性を提供するよう設計された新しいプラットフォームベースの液冷ソリューションです。「Ingrid」の製品ラインは、バリュー(Value)やメインストリーム(Mainstream)製品として登場し、将来CPUアーキテクチャやAIワークロードに対応可能な冷却ポートフォリオを提供するために拡張される予定です。
Computex 2025で発表される「Ingrid」は、Asetekの次世代AIO設計によるもので、数十年にわたる放熱・冷却分野のリーダーであり、精密工学を基盤に構築された技術です。
AsetekのCEO兼創業者であるアンドレ・スロス・エリクセン(André Sloth Eriksen)氏は、「Ingridによって、当社はB2B顧客、OEMパートナー、PC愛好家のニーズを満たすプラットフォームベースのソリューションを提供します。これは、これまでで最も精巧な静音性と設置の簡略化を実現したものであり、当社の継続的な成長の基盤となるものです。」と述べました。
Ingridの強み
Asetek史上最も静かなAIO
Ingridのコア技術は新しく設計されたポンプとインペラのアセンブリであり、現在特許出願中の新技術により製造されています。これらの新技術を採用した結果、バランスが大幅に改善され、振動が減少して、Asetek史上最高の静音化を実現しました。コイル鳴きや高音の共鳴もなく、高いパフォーマンスを維持しつつ、静音性もキープしています。
スマート型サーモセンサー
Ingridには、AIO市場でも唯一無二の液体温度センサーが内蔵されています。クーラントの温度が目標設定値を超えると、システムが自動的にポンプの回転数を高めるため、ファンの高速回転による不要な騒音を抑え、温度の安定性を向上させています。また、センサーはデジタル・モニタリング・ツールにデータをエクスポートすることができ、愛好家が必要とするリモートセンシングやツールとの統合を可能としています。
B2Bのコンフィギュアビリティ
Ingridは、OEMやシステムインテグレーター等のパートナー向けに、冷却性能を損なうことなく配管経路の柔軟性を高めるため、インレット/アウトレットの向きをカスタマイズできるようにしました。このレベルのコンフィギュレーション機能はAIO分野では唯一無二であり、現在はB2Bでのみ利用が可能です。向きは3時、6時、9時、12時方向に調整が可能となっています。
オーバークロック対応: 少なくとも400Wのオーバークロック負荷に対応するよう設計されており、極端な性能要求の下でも熱的安定性を確保します。
エンジニアリングと設置のメリット
- 一体型リテンションシステム:ポンプヘッドに直接接続するリテンションハードウェアのため、わずか3ステップで設置することができ、箱から出してすぐに使用できます。
- 新しいキャップ取り付けデザイン:ポンプ運転時の振動音を低減し、より静かで安定したシステムを実現します。
- 磁石システム設計:Ingridには不活性で耐腐食性の磁石が使用されているため、レアアース(希土類元素)を使用する必要がなく、持続可能性と素材の安定性を高めています。
- 次世代CPUへの対応:主要なプロセッサーメーカーの最新CPU及び次期CPUに最適化されています。
- 振動の低減:インペラのバランスとハウジングのインターフェースに関するエンジニアリングにより、マザーボードに直接取り付けた場合でもシステム全体の共振を最小限に抑えます。
これらの利点は、特に低ノイズな高性能システムをターゲットとするビルダーにとって、卓越したユーザーエクスペリエンスと長期信頼性の向上につながっています。
取得可能時期
IngridのバリューSKUとメインストリームSKUは、Computex 2025以降、パートナーやインテグレーターに提供される予定です。
Asetek について
Asetek (ASTK)は、デンマークのガレージから市場に進出したサクセス・ストーリーであり、メカトロニクス・イノベーションのグローバル・リーダーとして、次世代の没入型ゲーム体験を提供するゲームハードウェアの設計、製造、販売を専門としています。2000年に設立し、2013年に株式公開したAsetekは、すべての主要PC及びエンスージアストゲーミングブランド向けのオールインワン液冷ユニットの主要なOEM開発メーカーとなり、イノベーターとしての地位を確立しました。2021年、Asetekは次世代没入型のシムレーシングゲーム体験のための製品ラインを発表し、ゲーミングハードウェアソリューションの提供を拡大しました。現在デンマークに本社を置き、中国、台湾、米国で事業を展開しています。